◆リョーマ_01◆

 

リョーマ「……何してんの?愛音さん。」

愛音「あ…リョーマ君。別に何もしてないけど……ちょっとぼーっとしてただけよ。」

リョーマ「ふーん。」
   (まあ、愛音さんらしい…かな。)

 

リョーマ「じゃあ、ちょっと隣に座ってもいい?」

愛音「うん。いいよ座って」
  (リョーマ君遊びに来てくれたのかな?)

 

???「俺も隣ええかな?」

リョーマ「………!?」

愛音「えっ………えっと」
  (……だ、誰かしら?)

リョーマ「あんた誰?」

 

???「あんた誰って……自分ちっこいくせに威勢ええなあ。」

リョーマ「………」
    (ちっこいって……むっ……なんか感じ悪い奴……)

愛音「……リョーマ君…」
  (大丈夫かな…)

???「まあ、ええわ。自分らやろ?新しくこの家に来たん。俺は『潔』言うねん。よろしくな。」

リョーマ「…潔、ね。……ふ〜ん」

 

 

潔「そういやぁ、翼の奴はどないしたんや…自分ら迎えに行ったはずやのにみあたらんなぁ?いったいどこをふらふらしとるんや?」
(あいつは、ちゃんとお守もせんと…慈音に怒られてもしらんでホンマに…)

愛音「え〜っと、翼…さん?(そんな人いたっけ?誰だろう…)……リョーマ君、分かる?」

リョーマ「…たぶん、霞音と一緒にいた奴じゃないっスか?だったら霞音の家に付いて行っちゃったッスよ。」
  (なんだ、アイツこの家の奴だったのか…)

潔「……なんや、しょもないやっちゃなぁ。」
  (どうせ、しうこが連れ帰るん重い言うて預けたか、可愛い女の子に釣られてふらふら付いて行ったんやろ…あいつもあれさえなかったらええ漢やねんけどなぁ)

 

愛音「えと……あの、あの」
  (わ、私がリョーマ君より年上なんだからしっかりしないと…ど、どうしよう(T^T))

潔「……… 」

リョーマ「………  」

愛音(うぅ…二人とも睨み合ったまま黙っちゃったよぅ。わ〜ん。)
「えと、潔さん? この子は薔凛さんの弟で…」

 

潔「!……あぁ…」
  (なる程なぁ、このちんまいのんは薔凛の弟かいな…どうりで生意気そうな表情しとるわ)

愛音(怖い人だったらどうしよう…リョーマ君、小さいのによく平気だわ…)

リョーマ「何?」
  (何、人の顔ジロジロみてたと思ったらボケ−としてるんだろ…)

潔「や、なあんも、あらへん。」
  (ほんま、ちっこうて生意気そうで…可愛いやっちゃなぁ。)

 

潔「で、自分は慈音の妹の愛音ちゃんやろ?」

愛音「!…お兄ちゃんを知ってるの?」

潔「そらまあ、一緒に住んどるからな。今、ちょお慈音の奴は留守にしとるさかいに、愛音ちゃんが来たらよろしゅうしたってって頼まれててん。」

愛音(お兄ちゃんのお友達かな?じゃあ悪い人じゃないよね!良かった。)
 ニコ

潔「お、やっと笑ったやん。(やっぱ、慈音に似とるなぁ…)俺が迎えに行っとったら、自分ら心細い目に合わさんで済んだんに堪忍なぁ?ほな改めてよろしゅうな。」

いやいや、潔が一緒だったとしても重くて預けて帰ったと思うよ。結果は同じだから〜(^_^;A

 

愛音「こちらこそよろしくおねがいします。ええと…リョーマ君と私、同じ日にこの家に来たの。リョーマ君はとってもしっかりしてて可愛…(男の子だから可愛いなんて言っちゃいけないわよね!)頼もしいのよ。だから翼さんが一緒じゃなくても心細くなんてなかったの。でも心配してくれてありがとう。」 

潔「ほんまか、そら良かったわ。(お!?なかなかやりよるなぁ、ちんまいの!)自分も大丈夫やったか?」

リョーマ「当たり前ッスよ……… 」

 

潔「お!さすがは男の子やん。エライエライ  」

 

リョーマ:プイ…「ふん……」

潔「………お? 」

愛音「リョ…リョーマ君!」

 

リョーマ「何 勝手に人の頭を撫でようとしてるわけ?」

愛音「あっあの、リョーマ君もほっほら、あのぅ…男のコだし…だから、ね?ごめんなさい、潔さん?」

潔「あ〜…うん、そうやね。初対面やしね。(なんで愛音ちゃんが謝るんや?ま、それだけ二人は仲良うなってるって事なんやろか…)悪かったわ堪忍やで。」

 

リョーマ「ま、いいけど。」

潔「………(いいんやったらちょっとくらい撫でさせてくれてもええと思わへん?せっかくちんまくて可愛ええツラしとるのにつまらんわぁ。) 」

愛音「……潔、さん?」
(潔さん、怒っちゃったのかしら?)

 

潔「いやいや、何もあらへんよ。」

愛音「?」

 

潔「そやそや、そんな改まって『潔さん』なんて呼び方せんでもええねんよ?もうちょお親しい呼び方したってや?」

愛音「でも…(なんて呼べばいいのかしら?)」

リョーマ「例えば?」

潔「そうやなあ、翼なんかはそのまま『潔』呼びよるけど慈音は『イサ』って呼びよるなぁ…」

愛音「じゃあ、イサ君、とか?」

潔「そうそう!そんな感じでな」

リョーマ「で、結局イサは何しに来たわけ?」

 

 

潔「そんなんただの顔見せやんか。」

リョーマ「ふーん、そうッスか。」

潔「まあ、これから同じ家に住むんやからよろしゅうな。二人には兄姉がおるから大丈夫や思うけど、なんや困った事があったら相談のったるさかいいつでも言いや?」

リョーマ「よろしくッス」

愛音「ありがとう、イサ君。」

潔「ああ、気楽に行こうや。」